登場人物紹介
U太郎=UFJ銀行 お金にだらしなく、大借金(4000億でしたっけ?)を抱えるが、何故かモテる
住江=住友信託銀行 元々U太郎と婚約をしていたが、破棄された
三子=三菱東京フィナンシャルグループ 大資本を武器にU太郎を住江から奪おうとしている財閥令嬢
三井住子=三井住友銀行 住江の叔母で三子と渡り合えるレベルの大金持ち
この話はフィクションです。
実際の個人、団体、企業等とは一切関係ありません。
てか、ジョークだっつー事。
第一話
5月のゴールデンウィークに二人で旅行先の海岸を散歩しながらU太郎は住江にある思いを告げようとしていた。
U太郎:「住江」
住江:「なあに?U太郎」
U太郎:「オレさ・・・・前から思っていたんだけどさ・・・・・・」
住江:「思っていたんだけど?」
U太郎:「オレ、住江の事、好きなんだ。愛してる。」
住江:「へ・・・・!」
U太郎:「よかったらさ、俺と一緒になってくれないか。」
住江:「本当?ウレシイ・・・・」(感涙)
住江もU太郎の事を好きだったため、とても喜んで二人で一緒に生きていこうと心に決めたのであった。
〜2ヵ月後〜
住江は二人の結婚の事でとても幸せな気持ちで過ごしていた。
しかしこのところ、U太郎に連絡を取ろうと思っても繋がらない事がたまにあったりして、住江の心に小さな暗雲が出てきた。
住江はきっと仕事が忙しいのだろうと考え、それは勘ぐり過ぎだと思うようした。
住江:「ねぇU太郎」
U太郎:「・・・・・・」
住江:「U太郎ってばぁ!」
U太郎:「んっ?あ、ああ、なんだい?住江」
住江:「どうしちゃったのよ、ボーっとして。最近仕事忙しくて疲れているの?」
U太郎:「うん・・・・まあね・・・・」
しかし次の日、住江はテレビでとんでもない情報を知る事になったのである。
朝、起きてワイドショーを見ると、何かの記者会見がやっている。
記者:「それで、お相手は!?」
U太郎:「某財閥令嬢の三子さんです。」
記者:「おお〜〜!」
住江は自分の目を疑った。
その記者会見に出ているのは、紛れもない自分のフィアンセ、U太郎の姿だったのだ。
テロップにはこう書かれている。
「借金大王U太郎氏、財閥令嬢の三子さんと電撃結婚会見!」
住江は一瞬にして目の前が真っ暗になった。
まさか、自分のフィアンセが二股をかけていたなんて!
記者会見は続く
記者:「ところで、U太郎さんには住江さんというフィアンセがあると言う話を聞いていますが。」
U太郎:「その話は解消します。まあ、結婚しているわけではなくただ婚約していただけですからね。」
記者:「三子さんはご存知なのですか?」
U太郎:「ええ、三子さんは住江との事をご存知です。彼女からはちゃんと婚約解消してね。って言われましたので。」
記者:「住江さんはこの話はご存知なのですか?」
U太郎:「いや、まだ知らないんじゃないかな。明日にでも話して婚約解消しちゃうよ。あはは〜」
・・・・・・・・・・・・・
そして、次の日
住江:「昨日のアレ、一体なんなのよ!」
U太郎:「アレ?」
住江:「ふざけないでよ!三子ってどう言うことよ!私と結婚する約束でしょう!」
U太郎:「ああ、確かに二人でいっしょにやっていこうって話したけどさ、その後で財閥の三子さんと知り合ったんだよ。」
U太郎:「で、借金の事とか話したら、とても親身になって聞いてくれてね。これは二人で返していくより話が早いな〜って思ったんだよ。」
住江:「信じられない、私たち婚約しているのよ!親や親戚にも言ってるのよ!」
U太郎:「知らないよ、そんな事言われたって。大体、婚約っても法的拘束力なんかないだろ!」
そこへ、三子が現れた。
三子:「ちょっと、U太郎。いつまで待たせんのよ。」
U太郎:「ああ、三子さん。ごめんね。住江がなんかガタガタ騒いじゃってさぁ〜」
三子:「あら、こちらが住江さん?初めましてワタクシ、この度U太郎さんと結婚する事になった三子と申します。」
住江:「ふざけんじゃないわよ!このドロボウ猫!!」
三子:「あら、そんな事言われましても、実際ワタクシを選んだのはU太郎さんですし、そうなったのもアナタなんかよりワタクシのほうが魅力的だからじゃなくって?オッホホホホホ!」
住江:「なによ!アンタだってその高慢ちきな性格!絶対許さないんだから!!」
三子:「あらあら、そう仰られても、アナタにU太郎さんを幸せにできて?ワタクシにはカンタンな事よ。オ〜〜ッホッホッホッホッホ!!」
三子:「さあ、行くわよ。U太郎。いつまでもそんな小娘に構っているヒマなんかなくってよ。」
U太郎:「じゃあ、そう言うわけだから、オマエとの婚約は解消だ。じゃあな。」
二人して出て行き、一人取り残された住江
住江:「く、悔しい!私の人生をグシャグシャにして!こうなったら訴えてやる!何が何でもアイツらの結婚を阻止してU太郎も破滅させてやる!!」
第二話
住江は東京地方裁判所に訴訟を起こした。
そして、数日後に裁判所から判断が下された。
「本件に関し、U太郎は住江と将来を誓い合い、その上で2ヶ月以上かけて結婚の準備をしていたにも関わらず、突然他の女と結婚をすると言い出し、住江との婚約を一方的に解消してきた事は非常に自分勝手で道義に反する事である。」
この裁判所の決定を受けてU太郎は困った。
U太郎:「ヤバイよ〜ヤバイよ〜、どうしよう?三子さん。」
三子:「ふん、どうせこんな事だろうと思っていたわ。U太郎、いいから不服申し立てをしなさい。」
U太郎:「そうか〜、それでいいんだネ?」
三子:「とりあえず、今はそうするしかないわね。」
U太郎:「うん、わかった!やってみるよ。」
三子:(ちっ、住江もウザイわね。どうしてくれようかしら・・・・・)
その頃、住江は自分の叔母である、三井住子に電話をしていた。
三井住子は日本でも有数の大金持ちである。
住江:「あ、叔母様?住江です。お元気?」
住子:「あら、住江さん。色々アナタのほうもタイヘンね〜」
住江:「そうなの、U太郎ったら信じられない。」
住子:「そうね〜、アナタの悔しさは私にもわかるわ〜。」
住江:「でもね、やっぱり私はU太郎の事が好きなの。何とかならないかと思っているんだけど・・・・」
住子はある考えをもっていた。
住子:(U太郎ちゃんもけっこうカワイイ子よね〜。このまま、三子なんかに取られるのも勿体無いし、ここは住江を利用して巧くU太郎ちゃんを私の玩具にしちゃうのも良いかもしれないわ・・・)
住子:「そうだ、住江さん、私にいい考えがあるんだけど聞かない?」
住江:「へ?なあに?」
住子:「多分、今のままではU太郎ちゃんも意地になっている所があるかもしれないの。」
住江:「ええ。そうね。」
住子:「だから、今のままもし戻ったとしてもU太郎ちゃんがすぐにアナタの方に振り向かない可能性があるわ。」
住江:「そうなのよ、そこも問題なのよ。」
住子:「そこで、叔母さんが一肌脱いであげるわ。」
住江:「と言うと?」
住子:「叔母さん、独身でしょ?そこで、U太郎ちゃんに結婚話を持ちかけるの。」
住江:「へ・・・?」
予想だにしない住子の案に住子は一瞬驚いた。
しかし、住子は話を続ける。
住子:「叔母さんだってお金あるから、U太郎ちゃんを助けてあげるって言うの。そしてU太郎ちゃんの借金の方は叔母さんが面倒見てあげるから、アナタはゆっくり時間をかけてU太郎ちゃんを振り向かせればいいわ。」
住江:「へ、でもそれじゃU太郎は叔母さんと結婚する事になっちゃうじゃない。」
住子:「オッホッホッホッホ。大丈夫よ〜。叔母さんはあくまで持ちかけるだけよ。とにかく最初に三子から剥がさなきゃならないでしょ?」
住江:「ええ、悔しいけど財力じゃ三子に敵わないし・・」
住子:「だからまず、叔母さんの財力でU太郎ちゃんを三子から剥がすのよ。アナタはU太郎ちゃんを剥がしてからゆっくり愛を育んでいけばいいわ。」
住江:「でも・・・」
住子:「でもも何もこのままじゃ取られちゃうわよ。それでも良いの?」
住江:「それだけは絶対にイヤ!」
住子:「でしょう?だからここは叔母さんの言う事を聞けば決してアナタに損はさせないわよ。」
住江:「うん・・・・、分かったわ。叔母さん、私の事を考えてくれているのね。ありがとう。」
住子:「叔母が姪に優しくするのは当然でしょう。」
住江:「分かったわ、叔母さんに任せるわ!」
なんと言うことか、ここに来て住江の叔母である三井住子がU太郎を奪おうとしているのである。
住江はもちろん、住子が本気で奪おうと思っているとは微塵も思っていなかった。
そしてこの話は、2日後にU太郎と三子の耳に入ったのである。
三子:「はぁー?なにそれ?」
U太郎:「うっそ、マジで!?」
二人ともこの話は流石にビックリしたようである。
三子:「U太郎、冗談じゃないわ。こんな話。」
U太郎:「うん、ボクもビックリしているよ。」
三子:「U太郎はもちろん、あんなババァより若くて美しい私の方が好きよね。」
U太郎:「あ、ああ、モチロンそうに決まっているサ。」
三子:「見てなさい、三井住子も住江もまとめて返り討ちにさせてあげるわ。」
三子の目は本気だった。
-続く-
第三話
裁判所による婚約破棄は不当であるとの判断に、不服申し立てをしたU太郎。
後日、裁判所から不服申し立てまで却下されてしまい、三子に相談をした。
U太郎:「やばいよ〜、このままだと三子さんと一緒になれないよ〜」
三子:「地裁じゃ話にならないわ。高裁に申し立てるといいわ。」
U太郎:「こ、こーさい?」
三子:「高等裁判所のことよ!」
U太郎:「あ、ああ、、そうか。わかった!」
その頃、住江は住子の家にいた。
住江:「やったわね、叔母様。これでU太郎はこっちに来るしかないわ。」
住子:「ふふふ、まだ甘いわね。」
住江:「まだ何か手があるの?」
住子:「まあ、見てらっしゃい。」
そう言うと、住子はあるところに向かった。
住子の向かった先はU太郎のアパートだった。
住子:「U太郎ちゃん?」
U太郎:「!?」
U太郎が驚くのも無理はない。
住子がまさか家に来るとは夢にも思っていなかったのだ。
慌てて、三子に電話をした。
U太郎:「三子さん、どうしよう〜。三井住子さんが今家の前に来ているんだよ〜」
三子:「何ですって!?」
三子:(まさか、こんなに早く直接行動に出るとは思わなかったわ・・・・)
三子:「U太郎、いいこと?私がそっちに行って直接住子のババアを撃退するから、とりあえず引き止めておいて。」
U太郎:「うん、分かった。」
住子:「U太郎ちゃん?いるんでしょう?」
U太郎:「あ、はい・・・・」
ドアが開いた。
住子:「U太郎ちゃん、今日はねとっても良いお話を持ってきたのよ。」
U太郎:「へ・・?」
住子:「上がらせてもらってもいいかしら?」
U太郎:「あ、は、はい・・・」
住子:「まずは、ウチの住江が色々メイワクかけたわね〜」
U太郎:「あ、いえ・・こちらこそ。」
この件に関してはU太郎のほうが負い目があるので、住子のこの言葉は心理的なプレッシャー以外何者でもない。
住子:「私はね、このドロドロした状態からアナタを救ってあげたいのよ。」
U太郎:「ど、どういう事っすか・・・?」
住子:「アナタはまだ若いんだしやり直せるじゃないの。だからアナタが人生やり直せるように手助けしてあげたいのよ。」
U太郎:「で、でも僕は三子と一緒になることでやり直しをしようと・・」
住子:「アナタも本当に女を見る目が無いわね〜」
U太郎:「・・・・・・・」
住子:「あんなプライドばかり高い女、付き合っても良いこと無いわよ。その点、私だったらアナタを助けたらアナタを自由にしてあげるわよ。」
U太郎:「・・・・・・・そ、それは・・」
住子はU太郎に有無を言わさず話を続ける。
住子:「私のいう事を聞いてくれれば、7000億円資金援助するわよ。ふふふ。」
U太郎:「へ・・・な、7000・・?」
住子はU太郎の表情を確認すると自信タップリに笑った。
住子:「なにも金を持っているのは三子だけじゃないのよ。」
その直後、三子が部屋に入ってきた。
三子:「あ〜ら、お久しぶりです事。三井のオバサマ。」
住子:「あら、ちょうどあなたの事を話していたのよ。プライドばかり高いワガママ娘さん。」
三子:「U太郎、こっちにいらっしゃい。」
U太郎:「う、うん。」
三子:「いいこと?一つ言わせて頂きますわ。U太郎はね、アンタみたいなババァなんかに付いて行くほど枯れちゃいないのよ。」
三子:「三井のオバサマ、たしかアナタも旧財閥系でしたわよね。それで落ちぶれてご結婚されたご経験がおありなんじゃなかったでしたっけ?そ〜んな落ちぶれたババァなんかに言い寄られちゃ〜U太郎も良いメイワクだわよね〜。」
住子:「はっ、この小娘がナマ言ってんじゃないわよ。あんたから金を取ったらなにが残るって言うの?何にも残らないじゃない。 U太郎だってアンタに金がなきゃアンタのトコに行くわけ無いでしょう?」
三子 住子:「お〜っほっほっほっほっほっほ」
U太郎は目の前の光景に只ただ、怯えるばかりであった。
住子:「三子さん、U太郎ちゃんのお友達やご親戚は何て言ってらっしゃるかごぞんじかしら?三子のようなけち臭い鬼ヨメなんかと結婚したら、U太郎がガッチリ管理されて今まで通り付き合えないし、可哀想だっておっしゃっておられるのよ〜。」
三子:「U太郎がなんでこんな状況になったかと言えば、U太郎自身の管理の甘さと周りのお友達が悪いのよ。それをワタクシと一緒になる事でU太郎はもうこんな事にならない安心できる人生になれるよ。そんな事も分からないの?まあ三井のオバサマはそこまで老化が進んでしまわれたのですね〜。」
住子:「ふん、まあいいわ。今日はこれで帰らせていただくわ。U太郎ちゃん、さっきの話だけど本気だからね。考えておいてね。」
住子は自分の中に確かな手ごたえを感じつつ引き上げていった。
-続く-
-第四話-
三子はU太郎を呼び出していた。
三子:「U太郎、アナタの気持ちを確認したいんだけど。」
U太郎:「へ・・・?キモチって・・・?」
三子:「私と一緒になりたいのかどうか。この前もなんかハッキリしなかったじゃない。一緒になりたくないならそう言って良いのよ。私は別に構わないから。」
U太郎:「い、いや、そんなことないよ。」
三子:「私と一緒になりたいの?」
U太郎:「う、うん。もちろんだよ。」
三子:「分かったわ。じゃあこれ以上住子のババアのスキにさせるのもシャクだからこれからの計画立てておくわよ。」
U太郎:「うん、どうするの?」
三子:「とりあえず、まだ高裁からの決定が出ていないわよね。だからこっちで先手を打って計画しちゃうの。2段階くらいの計画にしておけば住江とかがガタガタ騒いでも対応できるようになるわ。」
U太郎:「なるほど。」
三子:「とりあえず、私たちの結婚自体は強行突破で進めるわよ。」
U太郎:「それで大丈夫なの?」
三子:「住江がなんか言ってきたら、カネをつかませればいいわ。」
U太郎:「住子さんはどうするの?」
三子:「あのババアは元々関係ないんだから眼中に入れる必要すらないわよ。」
U太郎:「そうかぁ・・・・」
それから1時間ほどして、三子の元へ知らせが入った。
三子:「ふふん、やったわ。」
U太郎:「どうしたの?なんか良い事書いてあった?」
三子:「高裁が地裁の判断を却下したのよ。」
U太郎:「というと、ひょっとして・・・」
三子:「そう、法律的な縛りはないわ。これでこのまま進められるわ。」
U太郎:「やったね〜。」
三子:「とりあえず、さっさとスタート切った者勝ちだわね。8月中に結納してしまいましょう。」
U太郎:「うん。」
三子:「で、アナタは当然私の家に婿に来る形になるわよ。」
U太郎:「へ・・?」
三子:「何?何か言いたいことでもあるの?」
U太郎:「いえ・・・・」
一方、三井住子の家では・・・・
住江:「何よ、この判断!!」
住子:「まさか、こうなるとはね・・・・チッ」
住江:「いいわ、最高裁に上告するわ!」
住子:「そうね、そうしなさい。私はU太郎に揺さぶりをかけるわ。急がないと、三子が書いた絵が実現しちゃうわ。」
そう言うと、住子は電話をかけた。相手はU太郎である。
住子:「U太郎ちゃん、高裁の判断は聞いたわ。」
U太郎:「はあ、まあそのような感じなので、、これで・・・・」
住子:「お待ち。」
U太郎は電話を切ろうとしていたが思わず手を止めた。まるでパブロフの犬のようだった。
住子:「U太郎ちゃん、あなたの借金すごい事になっているでしょう?三子さんはどれくらい援助なさるのかしら?」
U太郎:「いや、まだ具体的には聞いてないけど・・・・」
住子:「私は1兆くらいまでならいけるわよ。」
U太郎:「いっ・・・・・」
住子:「あなた、世界一のお金持ちになってみたくなぁ〜い?」
U太郎:「い、いっちょう・・・・・ですか・・・・・?」
そのとき、三子が気づいたらしく声がした。
三子:「U太郎、なにやってんの!?」
U太郎:「あ、いや・・・」
三子:「ちょっと電話貸して。」
そう言うと、U太郎の手から電話を奪った。
三子:「あら、誰かと思ったら色気ババァじゃないの〜フン!」
住子:「アンタこそ、ションベン臭い小娘でしょう。」
三子:「裁判所からの通知はご覧になられたでしょう?」
住子:「ああ、あれね。どうせアンタが後ろから手を廻したんでしょう?すぐに覆るわよ。」
三子:「それはないわね。それにそう言うことだから、もうチョッカイ出さないでいただけるかしら?あまりしつこいと、アナタのご自慢のお体がタイヘンな事になりますわよ。」
住子:「なあに、それ?脅かしているつもりかしら?」
三子:「さぁ・・・・・」
三子はニヤリと笑った。
この後、どのような展開を見せていくのか次回に続く
-最終話-
三井住子が最高裁判所に訴え出ていた高裁不服申し立ての判決が下った。
三子:「U太郎、結果が出たわよ。」
U太郎:「へ?ど、どうなった?」
三子:「ふふふ、私たちの勝ちよ。」
U太郎:「ほ、本当?よかった!」
そして三子は電話をかけた。
相手はそう、三井住子である。
三子:「お〜〜〜〜〜っほっほっほっほっほ!」
住子:「バカみたいな笑い声で何の御用かしら?」
三子:「あ〜ら、裁判所の決定、ご覧になられてなくって?」
住子:「ふん、そんな事でわざわざ電話なんかして来たの?アンタも相当ヒマね。」
三子:「あらあら、ムリしちゃって。表面上は取り繕っていても、内心焦っているのが見え見えよ。」
住子:「用無いんなら、切るわよ!」
ガチャン!
住子は受話器を激しく置くと、辺りにあった飾り食器に向かって、手元にあったグラスを投げた。
ガッチャーン!!!
辺りに激しくガラスの割れる音が響いた。
住子:「ちくしょう、見てなさいよ!おのクソ小娘!!」
そこへ住江が入ってきた。
住江:「叔母様・・・・」
住子:「何しに来たのよ!元はと言えばアンタが原因なのよ!!」
住江:「きゃぁっ!!」
住子は手元の灰皿を住江に投げつけた。
住子:「出てお行き!!!」
住江は泣きながら出て行った。
三子はU太郎と話し合っていた。
三子:「いいこと?U太郎。取りあえず、ババアの方は片付いたわ。」
U太郎:「うん、そうだね。ありがとう。」
三子:「結婚についての具体的な話をするわよ。」
U太郎:「うん。」
U太郎は取りあえず自分の借金も何とかしてもらえて若い女と結婚できるという事に安心をしていた。
三子:「籍はアナタがこちらへ入れる形にするわよ。」
U太郎:「へ・・・?」
U太郎は一瞬ためらったが、三子は話を続ける。
三子:「この家の家長は私。もちろん、財閥を継ぐのも私よ。アナタは私を全面的にサポートするの。いいわね、サポートに徹して決して表に出ない。」
U太郎:「ちょ・・・ちょっと・・・」
三子:「なに?何か文句あるの?あなたの借金を肩代わりするのはだれ?」
U太郎:「三子さん・・・・」
三子:「三子さんじゃないでしょ?」
U太郎:「へ・・?」
三子:「三子さまでしょ?アナタ、自分の立場をお分かり?」
U太郎:「あの・・・」
三子:「はいはい、あの、じゃないわよ。アナタは私に意見をする事は一切許されない。今回だってそうでしょ?アナタ、あのババアが言い寄ってきたときに何をした?私にすがってオロオロするだけ。自分で何も決められない男が何か言えて?借金もできるわけだわ。あなたは、この私を引き立てる素材として最適なの。だから全力で守って私と結婚する。分かったわね。」
U太郎:「・・・・・」
三子:「はい。っていわなきゃダメじゃない?言わないなら良いわよ。アナタ、自分の借金を自分で返せて?一人前の口をきこうと思うなら、一人前の行動を取ってからにしなきゃね〜」
U太郎:「ハイ、三子さま・・・」
三子:「そう、それでいいわ。オ〜ッホッホッホッホッホ!」
数年後、U太郎はその存在自体が周りから忘れ去られ、一部の記憶の中でだけ生きていた。
「ハイ、三子様。」
U太郎に許されたのはこの言葉のみ。
-完-
++あとがき++
と言うわけで、ひねりも何にも無い稚拙な三文小説にお付き合いくださいまして有難うございました。
この物語はもちろんフィクションです。
三井住友銀行も東京三菱銀行もUFJ銀行もUFJ信託銀行も住友信託銀行も東京地方裁判所も高等裁判所も最高裁判所も全く関係ございません。(爆)
この話って、最初はUFJ信託銀行と住友信託銀行の合併話が合って、UFJ信託はUFJの中では結構いい感じだったところでしたね。で、UFJは信託を住友信託に売ってその金で何とかしようと考えていたんですが、東京三菱銀行が「なんなら、UFJを丸ごと買うよ」と、いわば大人買いってヤツをしてきたコトがキッカケでしたね。
で、住信とUFJ信託の合併はほぼ決まりだった状態からのどんでん返しだったので、住信も黙っていられないけど、資金力で到底敵わないから東京三菱に取られるくらいなら、三井住友を合併してクレ!って仕向けたのがこの騒ぎでした。
こうして纏めてみると、住信って石川さゆりの「天城越え」な精神を持ってますね。
「アナタを〜殺して〜いいですか〜♪」みたいな。(爆)
で、この合併騒ぎですが、私の家にもそれなりに影響ありそうです。
たけぞう家のメインバンクは三井住友銀行です。で、私が個人的に使っているのは東京三菱で、ぴかちゅー(仮称)はUFJ銀行です。
合併騒ぎの前、よく言われてました。
「UFJは時間外手数料無料とかにできるからいいぞー!」って。
しかし、蓋を開けてみたら三菱に事実上吸収されかけてるじゃないですか。
ぴかちゅー(仮称)はUFJに「ふざけんな、ハゲ!」って怒ってました。(^^;;
脱線しまくったので、元に戻します。
で、この話を書こうと思ったのはまあ、普通にメロドラマみたいなコトやってるなと思ったから、じゃあ、ここは一つメロドラマにしてやろうと思いました。
しかし、問題がありました。
最初、住友信託とくっつこうとしていたのは、UFJ信託銀行で、UFJ本体じゃないってコトです。
なので、U太郎の体の一部に物凄いモノがあってそれの争奪戦にしようかな・・って思いました。
が、それだと書き方によっては酷く下品になりますよね?
いや、むしろ上品に書けないし。
なもんで、リアルと少し変えて且つ単純にまとめる事にしたというわけです。
しかし、この物語の女はなんでこんなに怖いの?
書いてて、自分の背筋が凍りそうになりましたよ。(^^;;
また、ツマラナイもの書いちゃうかもしれませんが、そのときはお一つ宜しく。(^^ゞ
うらいんぐ ちぇんじ管理人 たけぞう
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